みなさんはオーディオファイルフォーマット
と聞いて、何を思い浮かべますでしょうか?
MP3でしょうか? WAVでしょうか。
それともFLACのような、
ハイレゾがいいですか?
今回ピックアップするのは「BWF」!
「BEW」というファイル形式は、
「Broadcast Wave Format」の略。
主にどんな場面で
活用されるのかといえば、
名前からもわかるように、
ブロードキャスティング
TV、ラジオでの放送運行に用いられます。
タイムコード、QUE信号を
WAVファイルに、付加することを
可能にしたのが「BWF」なのです!
(聞き慣れない言葉が
たくさん出てきてしまって
混乱している方もいると思うので、
のちほど解説していきます。)
ちなみに、こちらのフォーマット、
見た目がWAVと同じなんです。
「にゃめちドットコムTM」→WAV
「にゃめちドットコムCM」→BWF
というのも、BWFって厳密には
WAVの拡張形式の一つなので
見た目がWAVと同じってのは、
無理もない話なんですけどね!
しかし、放送業界では
きちんと区別しないと、仕事になりません。
タイムコードって何??
テレビやラジオでは、
俗に言うタイムコードが
重要な役割を持っているのは
ご存知でしょうか。
映画やテレビが好きな人は、
テレビモニターに
「00:00:00:00」や
「10:00:00:00」といった数字が
表示されているのを見たことある人が
いるかもしれませんが、これです。
映画ですと「10:00:00:00」は
本編のスタート時間
として設定されていることが多いです。
ちなみに、読み方は
「時:分:秒:フレーム」となっています。
CUE信号って何??
読み方は(キューしんごう)
テレビで裏方の人が
「3,2,1,QUE!」と、生放送で
合図を出す様子は、
ご覧になったことはありますでしょうか?
あれは、QUEと同時に
カメラがオンエアに
乗ったことを伝えています。
ピンときた方もいるでしょうか、
そうです。オンエアに乗ったことを
指示するかのように、
ファイルに動作を指示するため
にあるのがCUE信号なのです。
※DJの卓に付いている
CUEボタンもポイントを指示する
という意味で、
同じ使われ方をしていますよね!
なぜ信号、タイムコードが必要なのか
では、なぜタイムコード、
CUE信号を音声データに
付加する必要があるのかと言うと、
放送電波、番組、というのは
基本的に24時間止まることがありません。
つまり、大量の番組やCMを
捌かねばならないのが放送局の使命です。
番組、CMの送出をできる限り
やり易くするために、タイムコード、
それからCUE信号が存在します。
どんな信号の種類があるの?
よく使われるものは、
以下で解説していきます。
BC$START
こちらは、音声ファイルにマークをつけて
頭出しを可能にするCUE信号です。
番組本編の直前に置く、1K(基準信号1khz)、
クレジットの頭に指定することが多いです。
BC$STANDBY
こちらは、名前の通りスタンバイ、
音声ファイルを待機状態に
置くためのCUE信号です。
本編の開始時刻「10:00:00:00」に
指定することが多く、
この状態で、PLAYを押すと、
本編の再生を開始します。
BC$CM
こちらも名前の通り、本編から
CMに出力ソースを飛ばす時に使います。
なお、本編の再生は継続されるので、
CM時間と同等のノンモン(無音)
を挿入しておかないといけません。
BC$STOP
こちらも名前の通り、再生動作を
ストップさせるためのCUE信号です。
参考になりましたでしょうか?
もし、そこ違うよ!
なんて意見がありましたらドシドシお寄せください…!
コメント