今回は「音楽好き」の定義に関して
私なりの考えを書いてみようと思います。
最近、仕事で音楽、
アーティスト(バンドなど)に関する
アンケート、街頭調査を
することがあるのですが、想像以上に、
「音楽が聴かれていない!」と感じます。
けれども、電車に乗れば耳に
イヤホンをつけている人は多いですよね。
みんな何を聞いているんだろう…、
まぁ音楽ですよね?まさか笑
ミスチル、スピッツ、好きですか?
みなさんは、ミスチルや、
スピッツは好きですか?
街で調査をしても、知ってはいるが、
好きな曲は?どんなところが?と聞くと、
答えられる人はほとんどいません。
簡単に思いつくのは、
TVやラジオでオンエアされているのは
話題の新作、
ドラマ・アニメの各種テーマ曲
をはじめとした人気曲がほとんどということ。
受動的であればあるほど
耳にする音楽は限られてきてしまいます。
先ほど挙げた、スピッツ、
コブクロというのも、実は
両親などの影響で名前を知っているだけで、
若者は、曲もほとんど
聴いていないのかもしれませんね。
(それに、両親だって
どこまで聴いているのかは謎…)
2018年の週間オリコンチャート
例として今週のオリコン
週間シングルチャートを見てみましょう。
どうでしょうか、
国民的アイドル「NMB48」
の名前があるほかは、
声優、アニメ、ゲーム関係で
大物アーティストの名前が見当たりません。
昨年の同時期もオリコンの
調査をしていたのですが、
その時期には、ミスチル、
高橋優、西野カナの名前がありました。
アイドル・韓流・声優ブームの台頭
チャートにランクインしてる曲の
大半はアイドル、韓流、声優、
インターネット出身アーティストですね。
2018年現在、日本でヒットしている
音楽は以上、ということで
必然的にTVで耳にする音楽も
上記のようなものが主になってきます。
また、アイドル、韓流、声優、
というと、基本的には
パッと出の方たちで、
10年選手など稀でしょう。
“国民的”には程遠いですよね。
ひと世代で移り行く顔ぶれかもしれません。
そしてそういった音楽を聴くのもまた、
ドラマやアニメの世代的に合致した
現在の10代〜30代、これでは昔からの
国民的アーティストを聴く間が
少なくなるのも仕方ありませんよね。
お茶の間とネットのあいだに存在するギャップ
これだけ人気のあるアイドル、
韓流、声優ですが
実は、声優アーティストに関しては
TV出演がほとんど見受けられません。
なぜか、音楽番組における
チャートの紹介でも、
声優アーティストには、
ほとんど触れられていないのだとか、
こちらはネットでも話題になっていますね。
これでは若者のリアルと
お茶の間のリアルに矛盾が生じます。
しかし、こればかりはTV視聴者の
年齢層の広さ、スポンサーサイド
を考えれば致し方ないこと
であることは理解できますよね。
情報源・リスニング形態の変化
その昔、情報源といえばTV、
ラジオ、書籍だった頃と違って
現代はネットで時代を超えて
様々な音楽をいつでも、
YouTubeなどを活用すれば無料で、
ある程度のものが聴けてしまいますからね。
アーティストのオリジナルの
アルバムを聴いたことがない、
そんな人が多くいるのは
無理もないことですよね…。
闇に葬り去られた文化
ネットで大多数の情報が閲覧できる一方で、
かつてのアンダーグラウンド音楽や、
文化、書籍などは闇に葬り去られたまま
なんてことも多いです。
オリジナルを知らないことによって起きた珍事
そもそも、音楽好きとは、
好きなアーティストが少しでもいて
1曲だけでも好きであれば
成立してしまいますから、
定義なんてものを決めることはできません。
聴き手に選択肢が増えたこと、
特異なものですと、
アニメの人気が爆発的に上がったこと
(目にする機会が増えたこと)を考えれば
大物アーティストでさえも理解されない時代は
既に到来していますね。
具体例を挙げれば、
日本の若手バンドが
米大物アーティストの楽曲をカバー!
しかし、日本人は原曲を知らず、
オリジナルのアーティストに「パクるな!!」
なんて噛み付く騒ぎ…、
ありましたよね。
また、今度、
“好きなアーティスト、好きなアルバム”
に関する調査をしてみるのも
面白いかもしれません。
どんな結果が返ってくるのか、楽しみですね。
日本における音楽界、芸能界、
この辺のテーマに関しては
私がもう少し大人になったら
見えてくるのかもしれません…。
米ビルボードHOT100チャート
また、参考にはなりませんが、
米ビルボードHOT100チャートも掲載しておきます。
コメント欄は、ページ下部にあります。
記事を書いている人→ https://twitter.com/nyamechin
面白い!と思った方は、
SNSでの拡散をお願いします!
「にゃめちドットコム」の
制作支援をしてくださる方は
こちら→ https://nyamechi.com/?page_id=171 より
ご協力お願いいたします。
記事掲載の依頼、情報提供、
取材依頼などはこちらからお願いします。
https://nyamechi.com/?page_id=165
コメント